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実家にそらちゃんという猫がいました。


今日で1周忌。そらちゃんはたった2歳で肺ガンで亡くなった。
そらちゃんは3年前の12月生後2ヶ月で実家へやってきた。(私は既に家を出ていた)
人間としか接したことのないりゅうちゃんは、はじめ珍しいものを見るようだったがすぐにそらちゃんが鳴けば飛んでくる良きお兄さんと弟関係に。そらちゃんは末っ子丸出しの甘えん坊。いつでも人間に構って欲しがる子。撫でる、ブラッシング、遊ぶ全てそらちゃん優先でりゅうちゃんはいつも譲っていた。例えば母のひざでりゅうちゃんが丸くなり寝ていても追い出して自分が座る。ご飯は自分の分を食べ終わるとりゅうちゃんの分まで食べた。というよりりゅうちゃんが譲ってあげてた(二人とも同量を与えてたんだけどね)おかげでそらちゃんは座った時後ろから見るとお腹周りが円のようにまん丸い体形になった。鼻炎で寝る時はいびきを掻くが特に大きな病気をすることなくいつも元気いっぱいで私が行くと遊んで構ってオーラ全開。そうして仲良く日々が過ぎていくと思っていた。

去年の9月突然食欲が無くなり呼吸するのも辛そうだと聞き病院へ。
「肺ガンの一種だが子猫に多いタイプでこの抗がん剤が効かなければ一時的に良くなっても他に治療法がない」と言われた。私は薬が効いてすぐ元気になるはずだと医者の話は信じなかった。ただ祈っていた。まだ2歳になったばかりでその命が失われるなんて考えたくなかった。たとえ何千匹の一の確立だと言われてもそんな先天性の病気など信じたくなかった。2週間ほど投与期間を経てそらちゃんは段々元気になり、自宅で飲む薬も手伝ってか順調に回復しているようにみえた。

そんな折10月に入り以前から股関節の具合が悪かった母が歩行も困難になり人工股関節を入れる手術をすることになった。(じつは去年8月に私自身退院したてで自宅療養していたこともあってこの頃は見えない何かに引きずられるように皆が体調を崩した。)母が入院する頃そらちゃんは元気に走り回り体形も元に戻ったので完治したのだと思っていた。

しかしまもなくそらちゃんの具合は悪くなった。
抗がん剤投与は副作用がひどいし二度目以降は効果は期待できないと言われたがもう一度投与してもらった。が効果はなかった。安楽死という選択肢は考えなかった。ただ少しでもそらちゃんが楽になるよう2日おきに病院へ行き、注射や点滴をしてもらった。その場しのぎとわかってはいたが少しでも苦しみを取り除いてやりたかったし、せめて大好きな母が退院するまではなんとか生きてもらいたいと願った。

そのうちご飯は全く受け付けなくなり、水すら飲めなくなった。ガーゼに水を湿らせ口元へ持っていくも嫌がられスポイトで水を与えても吐き出す。いつも定位置で目と閉じ横になり苦しそうに「ぜーぜー」と呼吸していた。痩せ細り立ち上がるのもやっとになりただ肺のところだけが固く異様に丸い大きなしこりがあり呼吸の度に上下していた。撫でると目を開けこちらをじっと見て「もっと撫でて」と首をさしだしスリスリとしてくる。そらちゃんはいつも玄関で横になっていた。きっと母が帰ってきたら最初に出会える場所を選んでいたんだと思う。母を待つその思いだけで必死に行きようとしていたのだろう。何もできない自分が歯痒かった。熱があったそらちゃんは保冷剤を敷いたベッドで寝るのを好んだ。もう出来ることは何もないと獣医に言われ私はただ玄関にベッドを運び可能な限り側にいた。

幸い母は手術も成功しリハビリも順調で11月10日に退院できる事が決まった。この分なら母の退院に間に合うだろうと思っていた矢先、そらちゃんが発作を起こし動かなくなった。呼びかけると小さく「み・・」と鳴いた。それがそらちゃんの最後の声だった。母の退院まであと3日だった。私は自分を責めた。もっと出来ることがあったんじゃないだろうか、物言えぬ小さな体で必死に病気と戦っていたそらちゃんは苦しかっただろう、辛かっただろう、もっと抱きしめてあげればよかった、もっと撫でてあげればよかった、もっと美味しいご飯をあげればよかった、あの時叱らず一緒遊んであげればよかった、もっともっと・・・。

この一年そらちゃんのことを想わない日はない。

今、そらちゃんは病気から解放され人見知り猫見知りしないからきっと天国で思い切り仲間たちに可愛がられ遊んでいることだろう。
今日は名前をつける時にこんな子になってほしいと願ったようなどこまでも澄み切った雄大な青空だよ。去年の今日もこんな天気だったね。今日は日が暮れるまで空をみて一緒にひなたぼっこして過ごそう。
不甲斐ない飼い主でごめんね。いつかまた一緒に遊ぼうね。
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2007.11.07 
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